またフランス行きたい

お誘いは突然に

アメリカ留学時代の友人Aは、当時在宅で翻訳の仕事をしていた聞こえがカッコイイ翻訳業だが、仕事がない時期もそれなりにあるらしい。

その間の繋ぎワークを見つけた!と報告された去る平日。その時、私は無職だった。

もう、常にお前無職やん!って読んでくれてる方がいたら、言われそう。しかし幸か不幸か、その頃にネタが詰まっている。この先もちょいちょい出てくるよソレ。

話がそれた。

そんな彼女に「さっさーにも、ぴったりだと思う!」と推されたのが、旅行系キュレーションサイトのキュレーターであった。

ふんふん、小金が貰えるのか。ぐへへ、やってみよ。って始めてみた。

 

キュレーターへの道

キュレーターと言うと、なんか超かっこいいんだけど要はライターである。

母艦となるまとめサイトに記事をアップして、閲覧回数に応じて収益がもらえる仕組み。

当時、キュレーターになるには2通りの道が用意されていた。

  • ライターの求人募集(シュフティなど)から、雇い主を見つけて、記事に応じてお金をもらうタイプ
  • キュレーションメディアに直接登録し、簡単な審査を経てキュレーターとなるタイプ

友人Aは雇われライターとして活動。それならばと、私はキュレーターに登録することにした。

登録先は皆さん大好きRETRIP。おっしゃれーな旅のメディアサイトでございます。

 

雇われライターと、登録キュレーターの違い

雇われライターの場合   ※友人Aの話から抜粋。

  • 在宅ワークの求人サイトに、募集はたくさん出ているらしい。簡単な文章テストはあったようだが、即採用。採用後に担当するサイトを知らされたそうだ。
  • 1記事毎に賃金発生。1000円〜数千円。
  • 書いて欲しい記事のリストが渡され、自分でチョイスし記事を書く。納品すると雇い主が中身をチェック。違反がないかを見てくれて、オッケーだったらサイトにアップ。NGだったらリライトの指示、書き直し後にアップされる。
  • 発生する賃金は、納品時にいただくお金のみ。

登録キュレーターの場合

  • 自ら応募して、審査結果を待つ。SNSアカウント持ってたら、それも入力した気がする。私はSNS一切やっていないので、当時持ってた瀕死のブログを適当に載せた。けど受かった。審査と言っても、多分カタチだけなんだと思う。
  • アカウントもらったら、投稿欄から記事を投稿編集していく。ブログ書くのと、やり方ほぼ変わらない。
  • 閲覧回数に応じて収益が発生するが、見てくれる人がいない限り、収入は発生しない。
  • 収益は独自の計算方法で算出されるが、振込実施できるのは5000円から。

はてさて、雇われライターとキュレーター、どちらが良いのか。どちらもメリット・デメリットあるでしょう。しかし今回に関していえば、私とAの立場が逆であればよかったという結論に至った。

まず、Aの書いた記事はすげーアクセスを稼いだ。もの凄い閲覧回数を誇ったのだ。もし自分のアカウントで載っけてたら、ある程度の継続収入が見込めたハズ。結局、謎の雇い主が大いに儲けたわけである。

一方、この私。1記事だけ書いて即終了したわけだが、2年間放置して久々に覗いたら、2万アクセスとなっていた。でも現金化できずに終了。今後も1銭も入ってくることはないでしょう。だったら、雇われライターで1000円でも欲しかったわ〜。

RETRIPさんは、5000円から現金化が可能なんですが、謎の有効期限システムにより、ポイントを累積していけないんですよね。短期間で5000円分作っていかないと、永遠に現金化されません。私は常に600ポイント弱のまま推移しています。どんどん消えてっちゃうからね。

 

なんで辞めたの

それでもバンバン記事書いてたら、何度か現金化も可能だったかもしれません。

旅行ブログの場合、実際に行ったことがあるのが基本じゃないですか。自分の体験とか感動ポイントとか有益情報をシェアしたいっていうのがベースにあるから、体験してないことを書くってあんまりないと思うんですよ。

RETRIPもそうだと信じていた。実際、どこか行く時に検索かけると大抵1番上にくるから、よく参考にしてたし。しかし、自分が入り込んで知ってしまった事実。

「実体験、書いてるわけじゃ、ないんかーい」

行ったことない人達が、「おすすめです。行ってみてはいかがでしょうか」とか、食べた事ない人達が「絶品です!」とか結構やっている。確かに、そうじゃないとバンバン記事あげてけないよね。

そしてWelq問題の余波がRETRIPにも来て、それらの一定層が明るみに出た。メインのキャッチコピーって、「職業=旅人」だったのになぁ。所詮それは理想か。

友人Aも辞めたわけですが、行ったことない場所を書くのは結構キツイとおっしゃっていました。お前もかいっ!

「職業=旅人」に、求められていたのは、情報収集力と、集約していく要約力と、見栄えの良い写真を合法的に調達する能力でした。自らは決して撮らない、動かない。この上なくコスパ悪くなるもん。

私の、Retripに捧げた最初で最後の1記事は、自ら取材と撮影を敢行した地元ネタでした。取材費用に2000円弱、取材日数にまる1日費やした後、記事作成に半日かけた。真面目か。割に合わねぇ。

この先、旅情報を発信したいなら、個人ブログでやる。なぜなら一緒くたにされたくないもの。

そして自分が旅行の情報集める時も、個人ブログしか見ないと思う。経験者の情報が欲しいですもん。