尽きない。
キリスト教の影響力
って、凄まじいよね。ヨーロッパ圏行くと、圧倒される建造物が多々見られます。ドイツのケルン大聖堂とか、マジでやばかった。あそこ見た時、キリスト教って超やべぇなって慄きました。こんなもの作っちゃう?って、影響力でかすぎる。
この教会、でかすぎて全景をカメラに収められないの。
ケルン駅降りて、ふっと横を見ると、すぐこの光景が飛び込んできて度肝を抜かれる。駅チカです。すごい重厚な造りのブツが、朝もやの中、堂々と建っていた。
ヨーロッパ観光は、キリスト教観光みたいなもの。ユダヤ教観光でもあるか。それくらい宗教について考えざるをえないものが多いのです。
諸々の宗教をめぐった歴史は各国お持ちでありますが、結局のところ、人が作ってきた歴史であり、そこには色んなドラマがあり、私はそれを辿っていくのが大好きです。えぇ、けっこうな暗部を覗き見る悪趣味。
そして日本にも、キリスト教を巡る暗部があります。日本ではその昔、キリスト教を信仰することは禁止としていた時期がありました。長崎でのキリシタン弾圧です。
キリシタン弾圧の歴史を見る
先日、世界遺産にもなりました。キリシタン関連施設は、2箇所めぐりました。
大浦天主堂
この教会ができたのは、江戸末期。
キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れた後、日本人に対してはいまだ禁教令が出されていたが、開国をしたことで、外国人のために建設された教会です。
隠れキリシタンであった日本人が、ここで司教に信仰を告白したことから、日本人の信徒発見の場とされる。日本からキリスト教徒は消えてしまったと思われていたので、世界は驚いたという話。
教会自体はとても小じんまりとしていますが、併設されている資料館がけっこう良かった。教科書で見たことある、踏み絵なんかも見れました。迫害の歴史を流れよく展示していて、よくわかりました。
キリシタン弾圧の拷問手法が苛烈を極めたのは、棄教させることが目的であり、殺害することではなかったことに要因がある。
信仰捨てます!って言わせればすべて良し。むしろ拷問の末、殺してしまい、殉教者を出すことは極力避けるべしとされていた。殉教者はヒーローで、より信者の信仰心を強めてしまうから。
火あぶりにはしたけれど、最初は弱火でスタートし、縄はゆるく縛り、逃げられるようにしてあった事もあったそうな。でも逃げることは棄教であり、そのまま殉死した人も多い。
この鉄の意志が怖い。死の恐怖や痛みを超越させてしまう信仰心というものに対して、豊臣秀吉が過剰な対応とったのも、ちょっと理解できてしまった。為政者にとってはさぞ恐怖だったことでしょう。
キリシタン弾圧関連の施設がもう一つ、長崎駅から徒歩5分のとこにあります。
日本二十六聖人記念館
表には記念碑。近くで見るとけっこう細かくてすごかった。
日本で初めて、豊臣秀吉の禁教令のもと、処刑された26人の像である。外国人も含む。
ゴルゴダの丘で処刑されたイエスと同じように、西坂の丘で磔刑にされた殉教者。今は聖人に召し上げられています。
でも、これを長崎の地で知った時、イエスと同じような場所で、同じように処刑するって、いいんかい?って思いました。熱烈な信徒は、むしろすすんで受け入れてしまうんではないかしら。イエス様と自分は同じだ!って。
磔刑の際、十字架に、イエス様と同じように、手を釘で打ってくれとリクエストし、日本にそんな文化はないと断れられたという話もあるし、イエスと同じように逝きたかったという思いは見える。
後の弾圧が処刑ではなく、転宗のための拷問へシフトしていったことを考えると、信徒にとってはより辛い方へ、流れは動いていったんではないかなぁと思いました。
記念館の方は、マーティン・スコセッシ監督作品、「沈黙」の撮影で使用したものが、いくつか寄贈されていました。台本?脚本?があったんだけど、すごい立派でびびった。
大浦天主堂の資料館と同様に、日本においてのキリスト教の布教から迫害までと、隠れキリシタンの信仰手法や、殉教した聖人達の展示などがありました。
隠れキリシタン達が信仰に使った、観音様に似せたマリア様とかもありましたよ。色々と興味深かったです。
宗教は、興味深いテーマ
自分にとっては。
オランダに行った時にね、ユトレヒトというミッフィーで有名な町があり、ミッフィーでなはく、キリスト教博物館に友達と行った。
日本のものの展示もあったんです。海外で、意図せずこういうものと出会うと、ちょっとドキドキする。
なんなのかはよく分かりませんでしたけどね!
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