数えたら、けっこう働いてた
応募から採用まで
面接は指定の駅で、派遣会社の担当者と待ち合わせ。
エクセルシオールに入店して、面接という名の雑談。コーヒー代は向こう持ち。
履歴書不要。経歴不要。即採用。
働く意思確認だけして、シフトの話になだれ込む。
そんな感じで、採用までは超簡単な運びですが、応募前に下調べが必要です!
某物流倉庫へは、数々の派遣会社が労働者を送り込んでおりますが、各派遣会社の上には、それらを束ねている大手派遣会社が存在する。仮にA社とB社とする。
自分の派遣会社が、A社とB社、どちらの下に所属するのかで、ある程度の職種が決まってきます。どこに応募するのかは、けっこう検討が必要です。
A社傘下なら商品を入荷する組で、B社傘下ならお客様へ出荷する組っていう違いがあります。
よく耳にするピッキングは、出荷する方になります。もしピッキングがしたいのなら、そちらの派閥の派遣会社に雇われる必要があります。でもその辺は、面接の時に聞けば教えてもらえるハズ。
どこに雇われるのかは、この物流倉庫アルバイトにおいては、けっこう重要。細かく見てくと、時給とか待遇も違ってくるよ!同じ仕事してるのに!
面接行ったらクオカードくれる会社があれば、規定の日数以上働いたり、休まず皆勤したりすると、都度手当をだしてくれる会社もあるので、事前リサーチ超重要。
入荷(ストー)と出荷(ピッキング)、どっちが良い?
私がいた派遣会社の縄張り領域は、ちょっと変わっていて、平日は主に入荷、土日はピッキングにまわされていました。両方経験していますが、これはもう好みとしか言えない。
ピッキングはとにかく歩く。死ぬほど歩く。歩くことが好きな人、運動不足解消したい人、痩せたい人には、いいんじゃないでしょうか。数ヶ月後には別人みたいにゲッソリお痩せになる人も多々おられました。私は1キロも減らなかったけど!
ちなみに、アスリートっぽい人もけっこういた。トレーニング代わりに働いてるみたいな人。いつも小走りですげぇなって思ってた。
入荷(ストー)は、そんなに歩きません!空いてる棚を見つけて、商品を置いていくだけです。ただ、運と頭脳と運と運と運が必要です。
歩かないから体力的にラクかといえば、それはない。しゃがんだり立ったりが多いので、全身スクワット運動がメイン。とにかく自分の行動エリア内に、空き棚がたくさんあれば超ラッキー。大きい商品ばっかり入ったカートに当たると、棚を見つける旅に出ることになり、けっこう大変。
そんなわけで、私はピッキングが好きでした。歩くの好き。ただ初回のフルタイムでのピッキングは本当に死んだ。慣れるまで毎回、筋肉痛バッキバキだった。でも人間、慣れるんですよ。すごいよね!慣れるんです。
働く環境と、とりまく人間模様
巨大倉庫の人間関係とか、新人教育とかって、どうなってるのかなーって思っていたんですが、けっこうしっかり1人1人を見てくれるんだなって意外性がありました。新人教育とか超適当にやって、現場に放り込まれるものだと思っていたし、人が多すぎて人間関係希薄そうなイメージだった。
初日は全体オリエンテーション、それから研修部屋みたいな場所で数日研修、簡単なテストをパスした後に、現場へ配属。更にそこでも実地研修。と、わりと手厚い。
たくさんの人が働いているので、埋もれることができるかと思いきや、なんだかんだ顔合わせる人たちは毎日一緒なので、普通に働いてれば会話をする人もでてくる。
なので、目線も合わせずひたすら無視とかは、やめた方がいいですよ!結構いる。
働く人達の年齢層は本当に様々でした。若者も多かったし、中高年も多かったし、外国人も多かったです。
入社のタイミングで、時給爆上げの時がある
クリスマスが繁忙期のピークなため、その数ヶ月前から、某倉庫の求人は時給が爆上げになります。規定日数以上働いたら、特別手当で5万円とかもある。
レギュラーで働いてる勢には、なぜか賃金アップがないので、短期の新人の方が稼げまっせ。なので、その時期だけ働きにくるっていう主婦の方もおりました。ずっと働いてる人たちには、なんだかなーの制度ですね。
シフトは自由に組める、けどお願いはされる
シフトは希望通りに入れます。が、派遣会社によっては、けっこうしつこく、高圧的に出勤要請してくるところもあるので、本当に会社選び大切。
現場での残業のお願いは、けっこう毎回されていた。でも、ピッキングでの残業は体力が残っていないため、私は毎回断っていた。逆に仕事がない時には、帰ってくれってことも発生する。あるあるです。
厳しさはあるけど、普通に働いてれば問題なし
ノルマに関しては、ストーもピッキングも両方あります。でも、普通にこなしていれば、多分ノルマを切ることってそうそうないような?
各々の仕事量は、ハンディで管理されているため、サボっていたら必ずバレます。
万引きしても、セキュリティーゲートで必ずバレます。空港レベルの金属探知ゲートが出口にあります。
たくさんの商品を扱う倉庫なので、私物の持ち込みにはめっちゃ厳しいです。自分が持ってる持ち物って、だいたい倉庫内にも商品としてあるから、私物か商品かの見分けがかなり難しいという理由で、持ち物については超厳しい。
携帯を間違って持ち込んだ日には、地獄。厳重注意の上、携帯もしばらく返ってきません。数週間単位で。
巨大倉庫なので、建物内の移動に時間が超かかる。持ち物について超キビシイ。時間管理にめっちゃうるさい。けど、ルールに沿って、普通に働けば良いだけです。
働いてみて良かった
わりと良い経験させてもらったなーって思ってる。
普段自分が利用しているサービスが、どういうふうに動いているのか、現場で見ることができたのは、とても良かった。便利なサービスには、それを支えてくれてる人たちがいるのです。それもけっこうな薄給で。
肉体労働って、誰にでもできるって思うかもしれないけど、誰にでもできないよ。昨日いた人がもういないってザラですもの。
そして今日もそんなことを思い出しながら、某サイトでポチポチと買い物をするのです。
ふっふっふ。メスティンとポケットストーブを購入した。これで野外で米を炊くのだー!
お仕事体験記